アールヌーヴォー展

東京都美術館で開催されていたアールヌーヴォー展の感想とこぼれ話

ミュシャに関係する展示物

装飾資料集
少女(ブロンズ像)
椿姫
JOB(金髪)
胴飾り(アクセサリー)

*胴飾り以外の上記4点のポストカードの画像を次のページ(お土産紹介)に掲載してます。

装飾資料集はカラーの装飾パターン図が一点。

「椿姫」はちょっと傷みが激しかったような。だいぶ色褪せてました。

「JOB」はわりと綺麗。やっぱり美人だなあとしみじみ眺めてました。
もしこれから行かれる方、特にJOBは密着鑑賞をお勧めします。
ぜひ細部まで、すみずみまでじっくり見て下さい!
繊細な点描が素晴らしいんです・・・

「少女」像は、「生涯と芸術」展で見ているんですが、あの頃はまだミュシャ初心者で
あまり細かいことは憶えておらず、ほとんど初めて見るような気分でした。
思わずうつむき加減の少女の目線を求めて下から覗き込んでしまいました。
ガラスケースの後ろからも見られるようになっていたので
前後左右、上からも下からも、しっかり眺めてきました。怪しすぎ。
(上からといっても身長に限界があるため、ちょっとだけ斜め上から)

「胴飾り」は展示されているとは知らなかったので嬉しかったです。
ミュシャのアクセサリーはメディアの蛇ブレスしか見たことなかったので
これまたじっくり眺めてきました。(TASCHENの画集に載っています)
個人蔵となっているのを見て、持ち主が羨ましかった・・・
といっても、ああいうアクセサリーって、現代では身に着けることなんて
ほとんどできないんだろうなあと思いますが。
(ファッションの問題や、そういう場がないなどの理由で)
まあ、手に入れる人も身に付けようとは思わないか。

ミュシャ以外の印象に残った展示

こんなところでミュシャ豆知識
スタンランの黒猫(シャノアール)が展示されていて思い出したんですが、
この作品、当時流行っていたミュシャスタイルを揶揄したものだそうです。
よく見ると猫の頭の後ろに後輪のようなものがあったりします。
堺のミュシャ館でそういうパネルがあって知りました。
彼はかわいらしい少女の絵が有名ですが(モデルは実の娘らしい)
こんな皮肉屋なところもあったんですねえ。

ロイ・フラー関連の展示もすごかったです。
ポスターは見たことあったんですが、ああいう芸風だったのですね。
スカーフダンスというらしいですが、延々と回っていたフィルムが強烈でした。
見ているうちにトリップしてしまいそう。
これは言葉じゃ説明できないので、ぜひ見に行ってください。

あと、すごかったのが家具。タンスや椅子に女の人がたくさんいました。
机の脚に乗っかってたりとか。(観覧者じゃないですよ)
特にすごかったのが、椅子の背に張り付けられてるもの。
ひじかけが猫になっていて、猫好きにはたまらない物でしたが、
あの女の人はなあ・・・ちょっと妙な感じでした。
人間椅子ってあんなの?

アールヌーヴォーといえば、ガラス。
ってことで、ガレ、ドーム、ラリックがたくさん。
最後にルイス・C・ティファニーも。
ガラスつながりで宝飾品もよかったです。
ポスターや図録の表紙にもなってた蜻蛉のブローチにうっとり。
あのころの装飾品ってグロテスクなものが多いです。でも好き。

地下鉄のゲート
まさかあんなものがあるとは!!!という予想外の展示にびっくり。感激。

あと、こんなところで・・・と思ったものに、
ロセッティの絵。美人画という範疇なのかな?

岐阜県美術館のルドン作品や、飛騨高山美術館の作品も
いくつか展示されていて、ちょっとだけ郷土魂(?)がうずきました。
岐阜県美術館は、有数のルドンコレクションを所蔵していて、
飛騨高山美術館はアールヌーヴォーなコレクションが多いらしいです。
どっかで読んだ受け売りですけど。
というのも、岐阜県美術館は1,2回しか行ったことないし、
飛騨高山美術館なんて一度も行ったことないんで。
県美術館なんか結構近所にあったのに。
(何が郷土魂なんだか・・・)

こういった宣伝ばんばんやってるような大きな展覧会って
絶対混んでるよなーと思って、早めに行ったら、
思ったほど混雑せずに割とゆっくり見ることができました。
もちろん、それなりに人は多かったですが。
早起きして新大阪朝6時発の新幹線に乗った甲斐があったかな。

お土産情報とこぼれ話につづく


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