ミュシャリ○リ体験記

〜私の隠された過去と妙なこだわり〜

地下鉄で見た「ミュシャ展」のポスターにつられて行った展示会

原画展の後に待ち受ける展示即売会

初めて見る色鮮やかな版画作品に目を奪われる

会場の雰囲気や営業さんのトークに流され始める

とある連作2点

会場で見たのは一枚だけ

どうせ買うなら対で!とやってしまった

届いてみてなんか違和感・・・

画集と見比べてもなんか違う・・・

美術館や画廊で本物を見てますます違いを実感

同時にネットその他で情報を見聞きして真実を知る

今では愛着もくそもない

2作品のうち1作品はまあそれなりに飾って楽しんでいるが、
他に何枚か持っているポスター並みの感情しか持ち合わせていない

とまあ、私の体験はこんな感じです。
あの頃は相場も何も知らず、またオリジナルも見慣れていなかったので、
相手の言うことを頭から信じちゃってたんですね。
その購入がきっかけでいろいろ何かと世界は広がったのですが、
だからっていい勉強代と割り切るには2作品目が余分という思いが強くて・・・
やはり現物を見ずに買ってしまったことに負い目があるからでしょうか。
自分の目で選んで決めたものならここまで拘らないと思うんですよね(溜息)

確かにオリジナルの線をそれなりに写し取っているとは思うのですが、
ものすごーく微妙にではあるが、ニュアンスが違う。それだけでも私には駄目。
人によっては大して気にならないことなのかも知れません。
でも、私がもともとその絵に感じていた魅力がそこにはなかった。
優美で繊細な表情、それは睫毛の一本も違えば大違い。
他の部分が多少雑であってもそこだけは譲れないのです。

そんなに拘るなら買う前に気付けよ!と突っ込まれそうですが、
そのときは販売員さんの「本物と全く同じ」という言葉を信じ込んでいたんです。
ところが実際には違っていたことがショックで、今でもひきずっています。
今更ぐちぐち言っても仕方ないのはわかっているのですが・・・

・・・ここまで述べてきたことはあくまで私個人の感じ方であって、
魅力を感じる部分が違えばそれは何の問題にもならないことなので、
実際に持っておられる方はあまりお気になさらずに。

*リ○リとは:ミュシャのオリジナルリトグラフ作品(存命時に制作されたもの)
を基に後世の版画技術者が復刻したリトグラフ作品
通常は、入場無料の「展示即売会」などで販売されているが、
もちろん他のルートでも入手可
他にも廉価(でもないか?)な復刻版画は各種出回っている
(ちょっと内容が過激なので伏字にしています)

最後に
個人的な愚痴にお付き合い下さいましてありがとうございました(笑)


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