アルフォンス・ミュシャってどんな人?


アルフォンス・ミュシャ(Alphonse Maria Mucha)は1860年チェコのイヴァンチッツェに生まれ、
19世紀末フランスで大活躍した画家です。
いわゆるアールヌーヴォーのポスター作家としての活躍はよく知られていますが、
その前後の活動については知らない方も多いのでは?

ミュシャはもともと大衆向けの絵の作家よりも、もう少しアカデミックな画家を目指していたようです。
パトロンのクーエン伯爵の勧めで絵の勉強のためにチェコからパリに出てきたのですが、
ある日突然援助が打ち切られ、生活の為に商業画家に転向したそうです。
ポスター作家として大ブレイクする前は、本の挿絵画家としてそれなりに知られた存在だったようです。

サラベルナールのポスターで有名になった後は、次から次へと各種宣伝ポスターを手がける他、
装飾パネルや豪華装丁本、アクセサリーなども制作しました。
しばらく忙しい日々が続いたようですが、そんな中、祖国チェコのための絵を描きたいと一大決心をして、
資金集め(スポンサー探し)のためにアメリカに渡ります。
(そのきっかけになったのは、かのスメタナの交響曲「モルダウ」だったそうな)
しばらくアメリカに滞在した後、ついに故郷へ戻り、大作「スラヴ叙事詩」に着手します。

ミュシャの祖国に対する想いはチェコの歴史、スラヴ民族の歴史に大きく関係していて、
ここで語るには私の知識が足りなさすぎるので、できれば画集の解説等の文献を読んでみてください。

また、作風については実際に作品を見たほうが早いと思います。
リンクコーナーから自在堂さんのサイトへ行くと作品画像が沢山見られます。

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